改訂日:'97年10月13日

Win95のファイル名表示

 いまいずみのホームページ相談室へジャンプ
リンクはご自由にどうぞ       出典を明記した引用もご自由に
著作権は著作物と共に発生します。いまいずみのホームページの写しを無断で掲載してはいけません。

このホームページを英語、中国語、韓国語へ翻訳する
The HOME PAGE is translated into English, Chinese, and Korean.

Windows95では従来のDOSおよびWindows3.1との
互換性を考慮しています。

従来のファイル名を8.3ファイル名(Windows95も常に生成)といいます。
8.3ファイル名は95でも3.1でもDOSでも全く同一に扱えます。

Windows3.1およびDOSとの共同作業をする場合には
8.3ファイル名を使用します。
  Win95は長いファイル名(ロングファイルネーム、LFNと略称、255文字以内)
  を使用します。
  LFNと同時に、エイリアスという8.3ファイル名をシステムが自動的に作成しますので
  95以前のソフトはこのエイリアスを使用してファイルを参照できます。

  95以前のソフト環境でLFNを消すと残骸が残ります。
  残骸が残った場合は、95のスキャンディスクで修復できます。

  必ず95等のLFN対応ソフトで消して下さい。

 マイクロソフトインターネットエクスプローラ4.0(IE4.0)をインストールして
 フォルダオプションの「すべて大文字の名前を使用する」をマークすれば、ファイル名の
 表示が入力したとおりの大文字と小文字の組み合わせで表示されるようになります。
   スタート → 設定 → フォルダとアイコン → 「表示」タブ

95対応ソフトおよび95以前のソフトのファイル交換時の注意
1.従来との互換性を実現するためにWindows95では以下の工夫がされています。

(1) 8.3ファイル名とLFNの両方が同じディレクトリエントリ(95ではフォルダエントリ
    という)に記録されます。

(2) 名前部が8文字以内の大文字等(英字大文字、数字、一部の記号:DOSファイル名で使用
    可能文字)、かつ拡張子も3文字以内の大文字等で入力された場合は、8.3ファイル名と
    認識され、従来とまったく同じ形式でディレクトリに記録されます。

(3) 上記(2)以外の名前、例えば
    ・小文字が1字以上ある(日本語は小文字ではありません)
    ・文字数が多い

    このような場合はLFNと認識され、以下の2つの名前がディレクトリエントリに
    記録されます。

    ・入力されたままの文字列
    ・入力された文字列から導かれたエイリアス(名前部8文字以内の大文字等、拡張子は
      3文字以内の大文字等)...8.3ファイル名と同じ

(4) LFNのディレクトリへの記録
    ・エイリアスは8.3ファイル名と同じエントリ(32バイト)で記録される。
    ・入力された文字列は8.3ファイル名エントリの拡張として
      − エイリアスエントリの直前に記録される。
      − 文字数に応じて複数の連続した32バイトエントリを使用する。
      − 文字コードは UNICODE
      − 拡張エントリの属性は VOL (旧ソフトによるエントリの破壊防止)


2.Windows95対応ソフトと95以前のソフトでファイルを受け渡す時の基本

(1) ファイル名は原則として8.3ファイル名とする。
    ・名前8文字以内、拡張子3文字以内
    ・英字の小文字を含まない

(2) 8.3ファイル名であれば、どちらで作成しても、またどちらでファイルを削除しても
    問題は生じない。

(3) LFNで記録してあっても、旧ソフトはエイリアス名称で参照可能であるがLFNの先頭部分
    の文字しか見えないのでわかりにくいことがある。


3.LFNに対する注意

    LFNは従来との互換性が考慮されていますので安全なものですが、特殊なことをする
    場合には注意が必要です。
    ここでは、8.3ファイル名ではないLFN(長い名前)の場合について説明します。

3.1 ファイルの削除
    ”95対応ソフト”および”95のDOS窓から従来のDOSソフトを使用”した場合は
    問題ありません。

    下記文中の”従来のソフト”とは、LFN未対応ソフトを
	・Win3.1
	・MSDOS6.2以前
	・または95のDOS窓以外
    で使用した場合をいいます。

(1) 従来のソフトで長い名前の記録されたディレクトリを見た場合
    ・エイリアスの8.3ファイル名は従来と同様に見える
    ・長い名前が記録された部分(拡張エントリ)は、ゴミ(ボリューム属性を持った)の
      ように見える

(2) 従来のソフトで長い名前を消した場合
    ・エイリアスの8.3ファイル名部は消える
    ・隣接した拡張エントリは消えないで残骸として残る
    ・この残骸はファイルアクセスに悪影響はないが、通常の方法では消せない

    従って、長い名前を消す場合は95対応ソフトを使うか、または95のDOS窓から従来
    のソフトを動作させる。

3.2 ファイルのコピー
    LFN未対応ソフトでLFNファイルをコピーした場合

(1) エイリアス名のみコピーされる。
    95のDOS窓であっても長い名前はコピーされない。

(2) ファイルの中身は正常にコピーされる。

3.3	Windows95未対応のディスクユーティリティは使わないこと。
    通常の操作で問題は発生しないのですが、ディスクユーティリティという範疇のものを
    使うときは十分に注意して下さい。
    問題が生じないことが確認されたもののみ使用して下さい。

(1) 上記のようにLFNはディレクトリの中で隣接した複数のエントリを使用し、しかも
    拡張エントリはVOL 属性を持ちます。
    これに対しファイル名ソートをかけ、かつディスクへ書き込むと95のファイル構造が
    矛盾したものになってしまいます。

(2) ファイル管理ユーティリティFDのV3.12は95のDOS窓で使用可能です。
    ディレクトリのソートはできますが、ソート結果をディレクトリに書き込めないように
    しています。

(3) 2個のディレクトリの内容をまったく同一のものにするバックアップ用フリーソフト
    MIRROR V1.10は95に対応していませんが、95のDOS窓から使用した場合以下の
    動作をします。
    ・LFNファイルのコピーは3.2で述べたようにエイリアス名と内容がコピーされる。
    ・バックアップ側で不要となったファイルの削除は正常に行われる。上記3.1参照


4.Windows95のエクスプローラでのファイル名表示

  マイクロソフトインターネットエクスプローラ4.0(IE4.0)をインストールして
  フォルダオプションの「すべて大文字の名前を使用する」をマークすれば、ファイル名の
  表示が入力したとおりの大文字と小文字の組み合わせで表示されるようになります。
  
  スタート → 設定 → フォルダとアイコン → 「表示」タブ

  以下の説明は、Windows95そのままの状態での話です。

(1) LFNであれば、長い名前がそのまま表示される。

(2) 8.3ファイル名は本来英字の小文字を含まないのであるが、エクスプローラでは
    強制的に先頭1文字が大文字、以後は小文字で表示される。
    英語民族はこの方が読みやすいのであろう。

    例として、8.3ファイル名 SHORT.TXT はエクスプローラでは Short.txtという表示
    となる。

(3) 小文字を含んだLFNとしての Short.txt と8.3ファイル名 SHORT.TXT は、両者
    ともにエクスプローラでは同じ表示 Short.txt となる。

    ところが、ディレクトリの記録は異なっている。
    LFNとしての Short.txt は、エイリアス SHORT.TXT (ASCIIコード)と 
    拡張エントリ Short.txt (UNICODE)がディレクトリに記録されている。

(4) 従って注意が必要となる。
    エクスプローラで表示されたファイル名 Short.txt を異なる名前に変更する時は 
    SHORT1.TXT のように大文字で入力する必要がある。→8.3ファイル名

    これを、Short1.txt と入力するとLFNとなる。

いまいずみのホームページ相談室   いまいずみのホームページへ